恋をすると人は変わる…昔からよく言われることですよね。とはいえ、その変わり方には幅があるように思います。好きな人ができると急にキレイになる人もいれば、みっともなく消耗してしまう人も。
今回は、恋愛することによって人に起こる変化をまとめてみました。人間の弱さや美しさとは紙一重なのではないか…そんな風にも感じます。
マイナスの変化
テストの成績が下がる(男性)
好きな人が近くにいるといいかっこしたくなるもの。それは男性においては顕著なようですが、悪い結果も引き起こしているようです。
オランダのラドバウド大学で学生を募って行われた以下のような実験があります。学生たちには2回ほど認識力テストをしてもらうのですが、2回目は「テストの様子を別の部屋で女性/男性が見ている」と告げてから行ったのです。
女子の場合は1回目と2回目で結果は変わりませんでしたが、男子の場合は2回目のほうが成績が悪くなったそうです。女子に見られているということがそんなにプレッシャーだったのでしょうか。
悪い習慣がうつる
変な男と付き合ってどんどんはすっぱな雰囲気になっていく女子、いますよね。まあそれは極端だとしても、人は恋をすると悪い部分が増えていく場合も多々あります。
魅力的だけど欠陥のあるパートナーに出会ったとき、人はその欠陥でさえも喜んで自分の中に取り入れようとしてしまうものなのだとか。「実験心理学ジャーナル」に掲載された2つの論文には、実験の様子が記されています。
欠陥があるからこそ魅力的ということもあるので、何となく分かるような気もしますが…。
フリーになりたくなくて付き合う相手のレベルを下げる
これも気持ちとしてはちょっと分かる部分がありますね。モテないけどさみしがりやの人は特にそうでしょう。
トロント大学の調査では、フリーになりたくないという思いによって、満足できない関係であっても継続したり、そこまでいい相手とは思えない場合も時々はデートすることがあるという結果が出ています。
ものすごくモテて「男/女なんていくらでもいる!」という人以外は、フリーになると「もう一生1人かも」なんて不安がでてくることも。あんまりタイプじゃなくても言い寄ってきてくれた人ととりあえず遊んでみることもあります、よね?
ちょっとした精神障害のような状態になる
恋をすると胸がドキドキしたり、ちょっとしたことでも不安になってしまうことが多いですよね。
この恋愛中独特の不安感は精神障害とほぼ同じ、ということを発見したのがイタリアのピサ大学。熱愛を経験した人、強迫性障害の人、普通の人を集めて血液検査を行ったら、熱愛を経験した人と強迫性障害の人のセロトニンが通常の40%ほど減少していると発覚。
ある種の精神疾患、そして恋わずらいはセロトニンの減少によって引き起こされているということがわかりました。恋愛関係で辛いときはあまり無理をしない方がいいかもしれませんね。
プラスの変化
キレイになる(女性)
恋すると女はキレイになる…それは科学的にも証明できそうです。
恋をして幸せな気持ちになっているとき、脳内ではさまざまな脳内物質が分泌されています。快楽を呼ぶドーパミンや幸福感をもたらすセロトニン、そして女性は女性ホルモンの一種であるエストロゲンも。
このエストロゲン、別名「美人ホルモン」ともいわれており、肌や髪がキレイになるそうです。また女性らしい丸みを帯びた体つきにしてくれる効果もあるので、多少のバストアップも狙えるかも。
男らしい体つきになる(男性)
男性の場合はテストステロンという男性ホルモンが分泌されます。テストステロンが男性に与える影響は多いですが、一言でいうと男らしい体つきにしてくれます。骨を太くしたり、筋肉を大きくしたりしてたくましい体のラインを形成します。
テストステロンは筋トレや仕事に没頭することでも分泌されるらしいので、男らしくなりたい→筋トレをする→男らしくなる→彼女ができる→テストステロンが分泌される…といった感じで良い循環が作れる気がします。
仕事でいい結果を残しやすくなる(男性)
テストステロンは精神面にも影響を及ぼします。やる気や判断力、決断力がつくようになって、競争心も出てくるとのこと。結果として仕事でいい結果を残しやすくなるそうです。
テストステロンがしっかり分泌されていると、イライラすること、ネガティブな感情に陥ることがほとんどないのだとか。「恋人ができるとモテ始める」という説もありますが、男らしくなり余裕もできるなら頷ける話ですね。
恋をすると人は変わる
恋によって人はいい意味でも悪い意味でも変わってしまうようです。自分に上記のような変化が訪れたときには、「今、恋してるんだな〜」と実感できることでしょう。これらの変化も含めて恋愛を楽しめるといいですね。
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